今日は朝からなぜか電話が鳴りっぱなしだった
にも関わらず、電話をする、といわれた人からは電話がないし、
会うという話になっていた人からはついぞ連絡が来ず
大きな失望感と小さな期待感を持って
リトルイタリーにあるカッフェやチャイナタウンにあるチャイナ感満載のスターバックス等で
読書をしながら延々と時間を潰す
ぷち、ぷち、と秒針に潰されながら潰す互角の戦い
台本に書かれているのか、ってくらい都合よく朝から続く雨が降っていて、鬼のように寒い店内で
invention of solitude / auster を読みながら、我流invention of solitudeだなんてなんたる皮肉、と自嘲
カッフェで買った冷凍してあるおいしいお菓子がカバンの中で溶けていき
先ごろ道端で買ったあったかくて柔らかい豆花も光速で冷めていく中、
そういった世の中の幸せなものはなくなってしまえばいいんだ、ざまあみろ、
なんて誰ともなく悪態をついている頃
一本の電話が
図らずも借りパクになっていたものを、返せ、とのことで
そういえば一日中持ち歩いていたものを受け渡しがてらごはんを食べよう、ということになり
更に小一時間潰す
途中、隣のアメリカ人男子と日本人女子のカップルが日本語でバックギャモンをはじめて
austerの小気味がよくて難しい英語とそりゃもう真剣に取っ組み合っていたあたしは大いに水を注がれる
雨の中わざわざ中華街まで出てきたのに、じゃあ、といって韓国料理屋さんへ行くあまのじゃくなわたしたち
あったかくておいしいご飯を食べながら
割にどうでもいい話を続ける
今日はそういうのがとてもありがたかった
タイトルは読んでいた本に引用してあった句なんだけども
austerって、離人症みたいなところがある
自分の内に入り込みすぎて世の中の自分を含む全てのものから隔離されているような感じがする
それでこそのあの創作の数々なんだろうけど
こういうタイプの人が自分のそばにいたら結構大変かも
意訳するとしたら、
ありえないことを目のあたりにすると意識はまるで想像のような働きをする
てとこだろうか
柴田さんはどう訳してるんだろう
英語を日本語に訳す作業ってあんまりしないけど
してみるとやっぱり理解しやすい