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halcan



the elephant vanishes review2

二日目、これはもしかしてすごいものを観ているんじゃないか、と思った
三日目、鳥肌がたったので本物だと思った
四日目、安心したのか満腹したのか、初めて眠った

こちら、new york timesの批評
new york times一有能な劇評家がべたぼめです
village voiceはあまりいい劇評家を使わなかった
time out new yorkにいたってはノーマークだった
さすがnew york times、見る目があるということだ
こちらは東京公演のnew york times批評

四日間観続けて思うのは
わたしはやっぱり舞台をやりたいんだ、ということ
十分な知性を備えて、自由な心で、観る人が今までに観たことのない何かをつくりたい
どういう形でも関わっていたいと思うけど
自分が舞台に立つ仕事だったらこの上ない幸せだ

なにか特筆すべきものがあるとしたら
外国人演出家の起用は海外公演を見込んでいたのなら大正解だったということ
日本人が絶対に疑問に思わないようなことが全て解決されていた

トーストをかじるところ、アンナ・カレーニナのあたり、マクドナルドで
どっかんどっかんうけてたんだけど、あたしそういうの大嫌いなのね
だって、お猿さんが洋物をありがたがっててかわいい、みたいな笑い方をするんだもん
だけど話が進むにつれてそういうのがなくなってった
そういうどうでもいいことよりももっと大事なメッセージが伝わってるのがよくわかった

mcburney氏の姿勢は素晴らしいと思う
彼は多くの日本好きな人とは違って形だけ日本文化を尊重するような人じゃなかった
プログラムにあった彼の話を読んで現代日本人の持つ価値観を外側から見ることが出来た

lincoln center festivalは大成功だった
ロンドン、パリ、アナーバーの公演も同じくらい成功するよう祈る


以下、観劇中にとったノートより

<二日目>
・吹越の発声がいい
・新聞の読み方の見せ方(縦書きの字を指で追う)
・舞台じゃないみたい
・転換が見事
・変な格好でよく発声できるなあ
・話自体が面白いんだ
・蛍光灯=東京のネオン
・目潰し=朝、”目を閉じてみた”=暗転
・録音した台詞に合わせて芝居
・象のイラストを逆回しして”消滅”させる
・けっこう台詞が変わってたな
 間違えてたり日本語が英語になってたり
・おもしろいものをつくるってのは、決して大衆に迎合することではない
 納得できるものを作るってこと
 みたことないようなものをみせること
・工夫×工夫×工夫

<三日目>
・悪くないけど全般的にちょっとやりすぎ、力が入りすぎ、音も割れてる
・トーストかじるところでなんで笑うの?
・土曜の夜はさすが反応がいい
・表情ってこれだけ大きいとこだと(収容人数1500人くらい)見えないもんだな
・“明らかに象は消滅しているのだ”で切り抜いた新聞の穴からのぞく
・妻うまくなった?
・マクドナルド、反応いいな
・パン屋再襲撃の最後は、海底火山=呪いがとけたってことなの?
・シーンごとにstand outしてる

<四日目>
・吹越の演技はとても安定している、さすが
・高泉がなんだか演出を担当しているかのような芝居をするなあ
・テレビからぶら下がってる人は象の鼻だったんだ!
・あの髪の長い子が入ると舞台がべたべたしちゃう
by halcan2 | 2004-07-26 14:47 | 舞台
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