ロバと王女
さすがギンレイホール
むちゃくちゃな映画だった
75’にフランスで制作されたミュージカル映画
catherine deneuve, jacques perrin主演
・・・ん!jacques perrinて<コーラス>作った人か!
わー、しかも
うたかたの日々でコランやってる!
二十年前の技術で全力で体当たりして作った御伽噺映画を
<デジタルリマスター>という最近の技術で手を加えたものだそう
衣装は、これでもか!っていうくらいきらきらしてて
突然踊りだしたりこそしないものの
大して意味のない歌がいくつも挿入されてる
初めはかなり期待してみてたんだけど
五分くらい見たところで
あ、これは力が入った映画だから力を抜かないといかん、と気づいて
できるだけ軽くみるようにした
そしたらもうおっかしくてしょうがないの
perrinの笑顔とdeneuveのすまし顔にくらくらしたことは白状するし
御伽噺らしく酷なエピソードがいくつも入っているのは認めるけど
プロットはまるで脈絡がないし
歌も単語一つで済むようなものばかり
しかも映画の中の人たちはあれだけ真剣な顔してるけど
全般的に、あははは、うふふふ、の世界だから
映画全体が一つのフレンチ・ジョークみたいだった
薬を売る歌のメロディーは好き
リラの精(delphine seyrig)だけはドレスもかわいくて
振舞いが誰よりも素敵だった
deneuveよりもずっと
でもdeneuveはきれいなのに歌が歌えて偉いと思った
私以外の人は誰も笑ってなかったのが不思議でしょうがない
そんなに真剣になってみる映画じゃないと思うんだけどな
それでもわたしはいい気分で映画館を後にした
本当だよ